【スタッフの心を動かす】〈攻める力〉

攻める力

#スタッフの心を動かす

飲食店経営をスポーツの試合に例えると、攻める力は攻撃力です。

スポーツの醍醐味の1つが得点が入る瞬間です。

たくさん得点が入る試合は盛り上がりますし、たくさん得点を取るチームは人気があります。

つまり、攻撃力=魅力と言い換えることが出来ます。 

ファンと言えばお客さまだけだと勘違いされますが、一番近くで働いてくれる従業員をファンにすることが最も不可欠です。

従業員が店舗のファンになってくれれば、その影響力はお客さまにも伝わりますし、他の従業員にも伝播していきます。

飲食店における「従業員の心を動かす」とは、金銭的な報酬(時給)や義務感だけで動くのではなく、「この店のために頑張りたい」「この店長と一緒に働けて楽しい」と、スタッフが内面から湧き出る情熱と愛着を持って動く状態を作る力のことです。

飲食店は、チームの「空気(モチベーション)」がそのまま料理の味や接客の質となり、ダイレクトにお客様に伝わってしまいます。

だからこそ、スタッフの心を動かすマネジメントが不可欠です。

1. 従業員の心を動かす「4つのスイッチ」

人間の心が動くのは、「条件」を提示されたときではなく、「感情」が満たされたときです。現場では以下の4つのスイッチを意識します。

a.「存在」を認める(居場所を作る)

行動:お店にとって、その人が「替えのきかない大切な存在」であることを伝えます。

言葉の例:「〇〇さんがシフトに入ってくれる日は、キッチンの安心感が全然違うよ。いつも本当にありがとう」

b. 「成長」を実感させる(未来を見せる)

行動:単なる労働力として扱うのではなく、仕事を通じて本人が成長していることをフィードバックします。

言葉の例:「1ヶ月前はレジだけで手一杯だったのに、今はホール全体を見て指示出しまでできてるね。すごい成長だよ」

c. 「意味」を伝える(作業を仕事に変える)

行動:目の前の業務(皿洗い、掃除など)が、どれほど重要で、誰の幸せにつながっているかの「意味(ストーリー)」を語ります。

言葉の例:「このグラスをピカピカに磨くことが、お客様が最初の一歩を最高に美味しく飲むための、うちの店の命なんだよ」

d. 店長が「弱さ」と「本気」を見せる(自己開示)

行動:完璧な上司を演じるのをやめ、自分の失敗や、お店を良くしたいという泥臭い本音を伝えます。人は「完璧なサイボーグ」にはついていきませんが、「人間味のある熱いリーダー」のためなら一肌脱ごうと思います。

言葉の例:「実はさっきのピーク、俺の指示が遅れてみんなをバタバタさせて本当に申し訳なかった。次はもっと良い店にしたいから、みんなの力を貸してほしい」

2. 心を動かされたスタッフが起こす「奇跡」

スタッフの心が動くと、マニュアル(サービス)を超えた「最高のホスピタリティ」が自然発生します。

指示されなくても、自主的に汚れている場所を見つけて掃除を始める。

泣いているお子さま連れのお客様に、スタッフ自らの判断でおもちゃを持っていく。

また「お店が大好きだから」と、自分の大切な友人を新しいアルバイトとして紹介してくれる(リファラル採用)こともあります。

3. 【結論】これまでのすべての点がつながる

スタッフの心を動かすために、店長が今日からやるべきことは、特別なスピーチではありません。

これまで決意されてきた「3つのアクション」の継続そのものです。

【無駄な作業を削減して時間を作る】

   ⬇ 店長自身の心に「余裕」が生まれ、イライラが消える

【マニュアルで基礎を安定させる】

   ⬇ 現場のルールが明確になり、スタッフの「不安」が消える

【スタッフを具体的に褒める】

   ⬇ 自分の行動が見られていると感じ、スタッフの「心」が動く

店長が「スタッフのために環境を整え、本気で向き合う姿」こそが、従業員の心を動かす最大の原動力です。

さぁ、あなたの店舗の従業員の心を動かしていきましょう!

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